同じ「ない」でも品詞が違う?!
こんにちは!映像教師、国語・英語担当の竹野です。
早速ですが、次の2つの文を見てください。
⓵今日はプリンを食べない。
⓶冷蔵庫にプリンがない。
どちらにも「ない」がありますが、実は、同じ品詞ではありません。
その違いを見る前に、品詞を見分けるためのポイントを少しだけ確認しておきましょう!
まず、単語は、自立語と付属語に分けられます。
自立語は、それだけで文節を作ることができる単語です。文節の最初にあります。
付属語は、それだけでは文節を作ることができず、自立語の後にくっついて文節を作る単語です。
また、単語の形が変わることを「活用」といいます。
では、①の「食べない」を見てみましょう。
【文節分け】食べない
【単語分け】食べ|ない
「ない」は、それだけでは文節を作ることができないので、付属語です。
また、「なければ」のように形が変わるので、活用があります。
つまり、付属語で活用がある単語なので、品詞は助動詞です。
打ち消しの意味を表します。
次に、②の「プリンがない」を見てみましょう。
【文節分け】プリンが/ない
【単語分け】プリン|が|ない
「ない」は、それだけで一つの文節を作っているので、自立語です。
また、「なければ」のように形が変わるので、活用があります。
さらに、単独で述語になることができるため、用言です。
用言の中でも、「ない」は、言い切りの形が「い」で終わるので、品詞は形容詞です。
同じ「ない」でも品詞が違うと、少し紛らわしいですよね。
実は、簡単な見分け方があります!
★ポイント★
「ない」を「ぬ」に置き換える!
〇「ない」を「ぬ」に置き換えられる→助動詞
✖「ない」を「ぬ」に置き換えられない→助動詞以外
① 「食べない」→「食べぬ」〇
「ぬ」に置き換えて意味が通じるので、助動詞です。
② 「プリンがない」→「プリンがぬ」✖
「ぬ」に置き換えると意味が通じないので、助動詞ではありません。
先ほど確認したとおり、この「ない」は、形容詞です。
【レベルアップ!】こんな「ない」もあります。
③ このプリンは甘くない。
「甘くない」→「甘くぬ」✖ ⇒助動詞ではありません。
【文節分け】甘く/ない
【単語分け】甘く|ない
この「ない」も、自立語で活用がある用言、言い切りの形が「い」で終わる形容詞です。
加えて、「甘く」という文節と「ない」という文節は、補助の関係になっています。
後ろの「ない」は、前の「甘く」に意味を添えています。
つまり、この「ない」は、補助形容詞です。
補助の関係では、前の文節が「て・で・く」で終わることが多く、
「甘くはない」「甘くもない」のように、
「は」「も」などを入れられることも、見分けるポイントです。
(ただし、品詞を問われたら、形容詞と答えましょう。)
④ プリンの数が少ない。
「少ない」→「少ぬ」✖ ⇒助動詞ではありません。
【文節分け】少ない
【単語分け】少ない
「少ない」も、自立語で活用がある用言、言い切りの形が「い」で終わる形容詞です。
この「ない」は「少ない」という形容詞の一部、ということですね。
まとめると、
① 「食べない」→助動詞
② 「プリンがない」→形容詞
③ 「甘くない」→品詞は形容詞(補助形容詞)
④ 「少ない」→形容詞の一部
「ない」を「ぬ」に置き換える!
このテクニック、ぜひ使ってみてくださいね!

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